熟年売春 アラフォー女子の貧困の現実 - 中村淳彦 - 小説・無料試し読みなら、電子書籍・コミックストア ブックライブ
カテゴリ : 小説・文芸 ジャンル : ノンフィクション / ノンフィクション・ドキュメンタリー 出版社 : 大洋図書(旧ミリオン出版) 掲載誌・レーベル : ナックルズ選書 電子版発売日 : 2016年08月05日 コンテンツ形式 : EPUB サイズ(目安) : 2MB 日本の熟女たちが直面する、「売春格差」の過酷な実態とは――。 全国に35万~40万人が存在すると言われる風俗嬢の過半数以上は、30歳を超える熟年女性だ。 ほとんどの女性は数万円の生活費に困って自分の最後の手段であるカラダを売っている。 「もう本当にお金がないから、お金稼がなきゃならないでしょ、焦っているの。 昨日、伝言ダイヤルにメッセージ入れたのよ。 でも、全然、誰からも連絡ないんだけど」(無職独身・53歳)
全国に35万~40万人が存在するという風俗嬢の過半数は30歳を超える熟年女性… という表書き。 お~!30歳を超えたらもう熟年っていうのね~! っていうムカつきも込めて読んでみました。 いや~もう絶望しかない内容。 インタビューに答えるのが、古い文化住宅に住むヨレヨレのおばちゃんなんだけどその内容が悲惨すぎ。 他にも、インタビューはセレブ妻がはまった売春とか精神的に異常があるような売春婦の話とか、借金を返すために体を売ってる実業家の女性やら…パターンは色々だけど読んでたらもうなんかつらくなってきた。 著者は日本の経済社会の縮図を売春に当てはめてるんだけど、もう日本の経済は救いようがないところまできちゃったのか…と。 きっかけと連鎖、そして一度はまってしまったら抜け出すことができない貧困という恐ろしさ。 読みながら「明日は我が身ってことも…」という底知れぬ恐ろしさを感じた一冊。